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BusinessEntrepreneurship

This is 令和スタートアップ

Yusuke Asakura

スタートアップと投資の「今」が、30分で「見立て」までわかる番組。ざっくり週2回ペースで配信中。

国内外のスタートアップ、AI、資金調達、IPOのニュースを「起業家・投資家にとって何を意味するのか」に踏み込んで解説。起業家、スタートアップで働く方、VC・投資家、新規事業の担当者、これから起業や転職を考える方におすすめです。

【出演】
朝倉祐介:VC・アニマルスピリッツ代表パートナー。マッキンゼー、ミクシィ代表取締役社長、スタンフォード大学客員研究員、シニフィアン共同創業を経て現職。著書『ファイナンス思考』など。
森敦子:コネクシー株式会社・事業開発兼データアナリスト。国内スタートアップの資金調達動向レポート「Japan Startup Finance」の執筆・監修を担う。

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  • 21 episodes
  • Avg 31 min
  • Japanese
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  • Tuesday · 23 min

    VCが「大学の機能」を解体する?──a16zの新しい学校

    ■概要欄: 大学は、何を提供してきたのでしょうか。教育に加えて、入学そのものが選抜の証になり、学歴というブランドが社会へのシグナルになる。そして、そこで出会う仲間がネットワークになる。アメリカでは学費が高騰し、AIで若手の仕事が減るとも言われるなか、その対価として高い学費を払う意味が改めて問われています。 今回は、米国の著名VCアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)が2026年9月に発表した「The Horowitz Andreessen Academy」を入口にしています。学位を出さず、成績より「これまで何を作ったか」で若者を選ぶこの学校の仕組みを整理しました。そのうえで朝倉が、大学の機能を分解して捉え直し、なぜVCがアクセラレーターではなく学校という手間のかかる形を選んだのかを考えます。ティール・フェローシップや、日本の京都先端科学大学、神山まるごと高専との比較も交えて話しています。 ▼ 今回のトピック a16zが発表した「The Horowitz Andreessen Academy」とは:学位を出さない、1年間・約50人の学校 率いるのはUdemy・Maven共同創業者、総額4,200万ドルを調達した営利企業 成績・試験・宿題なし:自分で決めるプロジェクト「Pursuit」と、創業者が教える短期コース サンフランシスコのキャンパス、海外でのプロジェクト、テック企業でのCo-opで組む1年間 選抜は「これまでの実績」:成績より、何を作ってきたか 「何でも知れる時代」から「何でもできる時代」へ:オンラインだけでは築けない関係と、集まる場所の意味 初年度は学費無料、2028年からは一流私大並みの学費をとる2年制を構想 大学の機能を分解する:教育、選抜、ブランドによるシグナリング、友人のネットワーク 高騰するアメリカの学費と、AI時代に問われる大学の費用対効果 ビジネススクールは「転職予備校」、大学は多くの学生にとって「就職予備校」なのか a16zの狙いは人材獲得か:アクセラレーターやYCの競合ではなく、学校という形を選んだ意味 よりきちんとした枠組みを持つ「ティール・フェローシップ」という見方 実学を前面に出す京都先端科学大学と、「就職できるかどうか」という学生の本音 起業家育成を正面から掲げる神山まるごと高専と、表立っては掲げないa16zアカデミー 「躊躇する人はお呼びでない」:飛び込めるかどうか自体が選抜になる 「大学に行っても仕方ない」が共有される地域カルチャーと、新しい教育のかたち ▼ 参考情報 Selected Startup Pitch 2026 Fall https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000116422.html スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ 'We believe in college': inside Andreessen Horowitz's $42m unaccredited academy that will charge Harvard prices without degrees https://fortune.com/2026/09/22/a16z-horowitz-andreessen-academy-college-alternative-tuition-biyani/ ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 感想は X でハッシュタグ「#令スタ」へ。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • September 27 · 29 min

    撤退という意思決定──アップルカードを手放した判断基準

    大企業と組めた、という発表はスタートアップにとって大きなニュースになります。ところが、実際に巨大企業同士の提携を動かし、そして畳んだ側の経営者は、提携の多くはうまくいかないと率直に語ります。 今回は、セコイア・キャピタルのポッドキャスト「Long Strange Trip」に出演したゴールドマン・サックス会長兼CEO、デビッド・ソロモンのトークから、アップルカードを含む個人向け金融事業の撤退判断を取り上げます。始めたときの前提は変わっていないか、同じ人と資金を別の事業に使ったほうが成果は大きくないか。全体の売上の5%に満たない事業が経営の時間を奪っていたという話から、提携が続く条件、そして150年以上続く組織がカルチャーをどう維持しているのかまでを話しています。 ▼ 今回のトピック 2019年のアップルカード提携から、2026年1月のJPモルガン・チェースへの移管発表まで デジタル預金基盤は成功した。それでも消費者向け金融事業を縮小した理由 売上の5%未満の事業が、社内外の注目と経営陣の時間を奪っていた構造 新規事業の判断:「可能性があるか」ではなく、これから人と資金をどこに置くのが最も効率的か 大企業との提携の多くはうまくいかない──文化も期待も違う相手と組むということ 提携で見るべき二つ:両者の利害が一致し続けるか、問題が起きたときに誰が決めるか 有名企業と提携できたこと自体を成果と考える危うさ カルチャーは自然に維持されない──450人のパートナーを25人ずつ、15か月かけた合宿と、CEO自身が重ねた夕食 議論:CVCと本体の力関係、担当者交代で消える約束、スイングバイIPOへの慎重論 前任者の否定から入るのが組織の本質──中国の歴史書と同じナラティブ カルチャーはしつけに近い。誰が褒められ、誰が罰せられるかを設計する 「Long-term greedy」──強欲を否定せず、時間軸で分けるという考え方 ▼ 参考文献 スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ Sequoia Capital「Long Strange Trip」EP.04 「Goldman Sachs CEO David Solomon: What Startup Founders Get Wrong About the CEO Job」 https://sequoiacap.com/podcast/goldman-sachs-ceo-david-solomon-what-startup-founders-get-wrong-about-the-ceo-job Goldman Sachs「Goldman Sachs Announces Agreement to Transition Apple Card Program to Chase」(2026年1月7日) https://www.goldmansachs.com/pressroom/press-releases/2026/goldman-sachs-announces-agreement-to-transition-apple-card-program-to-chase ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • September 23 · 32 min

    騎手に賭けるか、馬に賭けるか──シード投資の分かれ目

    シード投資では「チームを見る」「創業者を見る」と言われます。実際、投資家に聞けばほとんどがそう答えます。では、その判断は本当に、その後の成果に結びついているのでしょうか。 今回は、2025年2月に公表されたワーキングペーパー「Venture Capital Start-up Selection」(Young Soo Jang / Steven N. Kaplan)を取り上げます。米国中西部のプレシード・シードに投資するVC1社から、2015年から2021年までに検討した8,815件の案件記録すべての提供を受け、投資した会社だけでなく「投資しなかった会社をどう評価していたか」という、通常は外に出てこない情報まで含めて分析した研究です。チーム・市場・プロダクト・Exitの4項目につけられた点数と、その後の調達額を突き合わせると、チームの評価は最初のまとまった調達までは効くものの、そこから先の大型調達を見分ける材料にはなっていませんでした。この結果を「騎手か、馬か」という古典的な論点に接続しながら、見送り理由の分析、そしてAI時代に評価の重心がどこへ動くのかまで話しています。 ▼ 今回のトピック 「チームを見る」というシード投資の通説を、どう検証したのか 8,815社 → 366社 → 114社という選別のファネル その後100万ドル以上を調達した割合:24%、61%、88%が意味すること VCが点数をつけていた4項目(チーム/市場/プロダクト/Exit・次回調達) チーム評価は初回調達には効き、1,000万ドル超の調達は説明しない プロダクト評価は、大型調達と生存の両方を予測する 市場は単独では弱いが、プロダクトと重なると効果が跳ね上がる 見送り理由の分析:「面白くない」719社と「バリュエーションが高すぎる」195社の対照 他のVCから紹介された案件の歩留まりが最も高かった 騎手(経営チーム)か馬(事業)か──カプランが2009年から追い続けている問い 資金調達は美人投票である、という現実と、ティールの問いの難しさ AI時代にプロダクトの差別化が効きにくくなると、評価の重心はどこへ動くか スタートアップ自体を評価しての見送りと、ファンドの投資条件による見送りは性質が違う 日本のVCで、同じ調査はできるのか ▼ 参考文献 スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ VENTURE CAPITAL START-UP SELECTION https://www.nber.org/papers/w33483 ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • September 23 · 21 min

    51対49の決断──ゴールドマン・サックスCEOの判断力

    強みを尖らせ、弱みは得意な人を採用して補えばいい。経験より伸びしろを見て、若い人材を抜擢すればいい。スタートアップの世界ではよく語られるこの考え方に、150年以上続く金融機関のトップは静かに異を唱えます。 今回は、セコイア・キャピタルのポッドキャスト「Long Strange Trip」に出演した、ゴールドマン・サックス会長兼CEOのデビッド・ソロモンのトークを取り上げます。「最も賢い人である必要はない、十分に賢ければいい」という人材観、簡単に答えが出る問題はCEOまで上がってこないという51対49の意思決定論、そして自分がCEOになれた理由に運とタイミングを数える姿勢。創業者に求められる能力と、巨大な伝統企業のCEOに求められる能力は、どこで分かれるのかという話をしています。 ▼ 今回のトピック 取り上げる素材:セコイア・キャピタル「Long Strange Trip」エピソード4(2025年12月公開) 「十分に賢ければいい」──知的能力だけでは大きな組織は率いられない 51対49の判断:簡単に答えが出る問題は、そもそもCEOまで上がってこない 経験の価値が最も現れるのは、物事がうまくいかなくなったとき 強みを伸ばすか、弱みに向き合うか──シリコンバレーの通説への異論 ベア・スターンズ時代のメンターから叩き込まれた自己省察 突出した能力で会社を作る創業者と、戦略・人材・顧客・株主・リスクを見る巨大組織のCEO 「コンパスを北に向け続ける」──場の空気に反して「やらない」と決めた元CEOポールソンの場面 2015年に交代が起きていれば、自分はCEOではなかった──成功を能力だけで説明しない姿勢 議論:外野から20点、30点に見える意思決定の裏にある制約条件 「できない理由が100個ある」で開き直らず、少しでも差を詰める努力がジャッジメント 尖るか、全体を整えるか──スタートアップと大企業の人材観は神学論争か ▼ 参考文献 スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ Sequoia Capital「Long Strange Trip」EP.04 「Goldman Sachs CEO David Solomon: What Startup Founders Get Wrong About the CEO Job」 https://sequoiacap.com/podcast/goldman-sachs-ceo-david-solomon-what-startup-founders-get-wrong-about-the-ceo-job ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • September 17 · 25 min

    AIが次のAIを発明する?──AI研究者の独立ラッシュが示す未来

    GoogleやDeepMindを支えてきたトップ研究者たちが、いま相次いで大企業を離れ、新しい人工知能企業を立ち上げています。 しかも、その会社には設立直後から10億ドル規模の資金が集まり、数十億ドルから100億ドル規模の企業価値が付くケースまで現れています。投資家は、まだ売上も事業実績もほとんどない会社の何を評価しているのでしょうか。 今回は、Googleの中核的な人工知能研究を長年支えてきた研究者による「Discovery Loop」をはじめ、DeepMind出身者を中心に起きている人材移動と起業ラッシュを取り上げます。 彼らが挑んでいるのは、単に性能の高いチャットボットを作ることではありません。仮説を立て、実験し、結果を分析し、次の仮説を生み出す――これまで人間の研究者が行ってきた「発見のループ」そのものを人工知能で自動化しようとしています。 もし人工知能が、自ら実験し、自ら学び、さらに次の技術を生み出すようになれば、技術革新の速度そのものが変わるかもしれません。 朝倉と森が、AI界の「DeepMindマフィア」と呼ばれる動き、スター研究者になぜ巨額資金が集まるのか、そして人工知能が自己発展していく世界は本当に始まるのかを議論します。 ▼ 今回のトピック Google・DeepMindを支えてきたトップ研究者たちの相次ぐ独立 「DeepMindマフィア」と呼ばれる起業家ネットワーク Discovery Loopが目指す、人工知能による研究プロセスの自動化 仮説・実験・検証を人工知能が繰り返す「発見のループ」とは David Silverら、スター研究者による新会社設立の動き 設立直後の人工知能企業に10億ドル規模の資金が集まる理由 投資家が見ている「研究テーマ」「人材を集める力」「巨額資本を使う力」 人工知能研究の主戦場は、大規模言語モデルの先へ進むのか 「人間にしかできないのは問いを立てること」という前提は崩れるのか 人工知能が新しい技術を生み出す「自己発展」の可能性 Kevin Kelly『テクニウム』から考える、技術を一つの進化システムとして見る視点 人工知能の進化は、人類史や産業構造をどこまで変えるのか ▼ 参考情報 スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ Googleのジェフ・ディーン氏、独立してAI実験を大規模自動化する新会社Discovery Loop設立 https://www.itmedia.co.jp/news/article/2608/06/2000000408/ ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • September 16 · 31 min

    VCの成功は実力か、運か──10万人の投資家を調べてわかったこと

    VCの投資成績は、優れた「目利き」の結果なのか。それとも、たまたま良い企業に出会った「運」なのでしょうか。 今回は、1996年から2025年までの米国ベンチャーキャピタル業界を対象に、10万人を超える関係者のキャリアと投資実績を分析した研究を取り上げます。 データを見ると、VCの利益は驚くほど一部の投資家に集中しています。一方で、一度成功した投資家は、その後も成功する確率が高い。さらに、Forbesの「Midas List」に入るような評価を得た投資家は、その後、有望企業へ投資できる確率まで上昇していました。 つまり、VCの世界では「実力か運か」という二択ではなく、最初の成功が評判やディールへのアクセスを生み、そのアクセスが次の成功につながるという好循環が存在する可能性があります。 さらに興味深いのが、VC業界で「昇進する人」と「実際に投資で成果を出す人」の条件が必ずしも一致しないことです。新卒からVCに入るキャリア、名門大学の学歴、起業経験などは、それぞれ昇進と投資成績に異なる影響を与えていました。 朝倉と森が、米国VC業界のキャリア構造、日本との違い、そして「チャンスが次のチャンスを呼ぶ」仕事の構造について議論します。 ▼ 今回のトピック 米国VC業界10万人超を分析した研究とは トップ1%の投資家に利益が集中するVC業界の構造 過去に成功したVCは、本当に次の投資でも成功しやすいのか 新卒からVCに入り、パートナーまで昇進するキャリアは一般的なのか 昇進する人と、投資成績を残す人の条件が一致しない理由 名門大学の学歴はVCの成功に関係するのか 成功した起業家は、投資家になっても強いのか Forbes「Midas List」入りで、その後のディールアクセスは変わるのか VCにおける「目利き」と「良い案件へのアクセス」の違い 米国VCと日本VCのキャリア市場・人材流動性の違い 最初の成功が次の機会を呼ぶ「好循環」は、VC以外の仕事にも存在するのか ▼ 参考文献 スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ Human Capital in Venture Capital: Evidence From 100,000 Venture Capitalists https://www.nber.org/papers/w35501 ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • September 10 · 25 min

    セクターの15年──調達額トップ20の顔ぶれが映す日本の独自進化

    ディープテック、防衛、そして国策——いま日本のスタートアップ界隈で交わされる会話は、気づけば同じ言葉に収斂しつつあります。高市政権の「戦略17分野」に視線が集まり、上場株の鉄則「国策に逆らうな」がベンチャー投資の文脈でも語られはじめました。しかし、全員が同じ方向に張ったとき、そこにアルファ(超過リターン)は残るのでしょうか。 今回は、スピーダに蓄積された2010年以降の資金調達データを起点に、gumi・メルカリの時代からSaaSバブル、そしてAI・ディープテックへの収斂まで15年のセクター変遷を振り返りながら、国策テーマに集中する現在への違和感、防衛スタートアップの市場性、そしてPE化・サーチファンド化していくVCというビジネスモデルの進化まで話しています。 ▼ 今回のトピック 資金調達額トップ20を2010年から並べ直すと何が見えるか 2010年・2011年のトップ20はエネルギー、バイオ、デバイス中心だった そこにgumi、コロプラ、ロコンドが入りはじめた時期 2014年の1位は83.3億円、2位のメルカリは38億円 20位が7.5億円だった時代の規模感 1億円の調達が「大きい」と言われた頃と、それが一瞬で溶けるという学び スマホアプリからB向けSaaS、フィンテックへ、そしてSaaSバブルの崩壊 いまはAIとディープテックの2軸に収斂している 米国は直近半年で投資額の86%がAIへ。日本との落差をどう見るか ヒアリングで見えた「ディープテック/防衛/国策」というひとつながりのテーマ 戦略17分野への注目と、「国策に逆らうな」という上場株の鉄則 全員が同じテーマに寄ったとき、そこにアルファは残るのか ディープテック偏重は一発逆転的ではないか、という問い 技術リスクと市場リスク──防衛市場の規模を冷静に見積もる デュアルユースをめぐる価値判断の難しさ インターネット・ソフトウェアは30年を経てレガシー産業になったのか VCのPE化、サーチファンド化、ロールアップ──ビジネスモデル自体の分岐 二人組合の運用は実質的にコンサルティングではないか DPIやIRRのあり方も変わっていく 5年後の2031年、この市場はどうなっているか ▼ 参考情報 国内スタートアップ資金調達動向『Japan Startup Finance 2026上半期』レポート https://jp.ub-speeda.com/document/260730wp/ スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • September 8 · 42 min

    100億から300億の空白地──イグジットの隘路が塞ぐグロース資金

    シード期のスタートアップが、投資家から出口の方向性を問われる。かつては「夢を見るべき時期に現実を突きつけるのか」と言われかねなかったこの光景は、いまや当たり前になりました。それは業界に規律が効いてきたことの裏返しでもあります。ただ、その先にあるはずの出口そのものが、いま静かに塞がりつつあります。 今回は、VCへのヒアリングで最も多く挙がった「詰まっているのはどこか」という問いへの回答を起点に、日本のスタートアップエコシステムの構造を検討しました。上場基準の引き上げによってスモールIPOの道が細り、一方で100億円を超えるM&Aの事例も限られる。結果として、時価総額100億円から300億円のレンジに大きな空白地帯が生まれています。IPO時の初値時価総額の中央値が長年ほとんど動いていないという事実は、この構造をよく表しています。政策の意図が「未上場期間を延ばしてより大きく上場する」方向にあるとすれば、現場で起きているのはむしろ逆算によるスモールエグジットへの傾斜かもしれません。連続起業家を増やす議論、上場グロース企業によるM&A戦略の可能性、そして「お金を集めるより、うまく使うほうが難しい」という実感まで、出口をめぐる論点を一通り扱っています。 ▼ 今回のトピック シード期から出口を問われることは、規律と説明責任が効いてきた裏返し ロジックを突き詰めた先にある「最後のジャンプ」をどう扱うか トラックレコードだけで語れるファンドと、そうでないファンドの差 エコシステムの課題は「ビジョン」か「ロールモデル」か 象徴となる一社の顔が浮かばなくなったこの10年 VCヒアリングで最も多かった回答は、グロース資金と出口の詰まり 出口の長期化がLPの出資意欲を減退させる負のスパイラル シード専業投資を、3年でリターンを問われる環境で成立させられるか アニマルスピリッツの「デュアルミッション」と、論語と算盤の両立の仕方 過去のブレイクスルー事例──R&D予算に着目したユーグレナ、未上場での大型調達を担うTHE FUND 100億円から300億円の空白地帯問題 ポスト50億円で100億円のM&Aは、最終ラウンドの投資家にとって何倍か IPO初値時価総額の中央値が動かないという事実 上場基準厳格化が招いた、目的とずれた副作用 連続起業家を増やす議論の両論──裾野は広がるのか、買い手はどう見るか 100億から300億規模のM&A事例が年に数件出たときに変わるもの 東証グロース上場企業のM&A戦略と、ロールアップの限界 お金を集めるより、うまく使うほうが難しい ▼ 参考情報 国内スタートアップ資金調達動向『Japan Startup Finance 2026上半期』レポート https://jp.ub-speeda.com/document/260730wp/ スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ ▼ どうでもいい話 kurayamisaka https://open.spotify.com/intl-ja/track/53Hc3XjCHfBDzz3ZsjBEhs?si=7a259504b7d94cbe Trooper Salute https://open.spotify.com/intl-ja/track/4hTJX80GPyvoWHf720OegJ?si=47f2b9b6711842c0 171 https://open.spotify.com/intl-ja/track/4tVgtR6Y8aiLvQm0cyXtP5?si=9038f9548fda4351 ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • September 6 · 23 min

    悲観と数字のあいだ──2026年上半期の日本スタートアップをどう読むか

    2021年から2022年にかけての右肩上がりを基準にすると、いまの日本のスタートアップ市場は厳しく見えます。実際、2025年あたりから「厳しい」という認識は業界の共通言語になりました。ただ、半年ごとにデータを追い続けてきた立場から数字を並べ直すと、資金の供給そのものは途絶えていません。悲観一色に流されてしまう前に、何が実際に起きたのかを確認しておく必要があります。 今回は、Speedaのウェビナー「2026年上半期レビュー」を終えた直後に、その場の空気を持ち込んだまま収録しました。バブルが弾けたあとに市場から抜けていったのは誰だったのか。海外VCの投資はどう変わったのか。ウェビナーに合わせて毎回実施している約60名へのヒアリングでは、起業家の層の厚みは横ばいから改善、裾野は拡大という回答が大勢を占めます。一方で「本気で大きなリターンを目指す人は増えていない」という声もありました。東証グロース市場の改革によってIPOのハードルが上がり、PSRではなくPERで評価される環境になると、時価総額300億円で上場するために必要な利益水準は決して低くありません。ファンドの10年という時間軸のなかで、それを現実的な目標として掲げられるか。結果として、創業の時点からM&Aを前提に設計する起業が増えているのだとしたら、それは合理的な判断であると同時に、市場全体にとって何を意味するのか。IPOとM&Aの平均的な着地点が離れていくなかで、起業家は最初にどちらかを選ばされているような感覚を持つ、という指摘まで話が及びます。 ▼ 今回のトピック 8年続けてきた半期ごとの定点観測から、2026年上半期をどう見たか 2021年を基準にすれば厳しい。ただし資金供給は安定している 「厳しい」が共通認識になったのは2025年頃から 米国のアップダウンの激しさと、日本の安定 バリュエーションのバブルは弾けたが、供給される資金は減らなかった 抜けていったのは海外PEとクロスオーバー投資家、国内PE 2025年、2026年も海外VCの投資は続いている。ただし選別的に 資金供給が続いているからこそ、人材の流入も止まっていない 経験者の市場価値と、シードでの大型調達 約60名のスタートアップ関係者への匿名ヒアリング。9割はVC 40代で上場企業役員やメガベンチャーの事業責任者が起業する時代 AIによって起業のハードルが下がり、ソロプレナーが増えた 一方で「大きなリターンを本気で目指す人」は増えていないという声 PSRからPERへ。時価総額300億円の上場に必要な利益水準 ファンドの10年という時間軸のなかで何を目指せるか 創業時点からM&Aを前提にする合理性と、その副作用 ユニコーンが増えないことは、大きな会社をつくる難しさの証明なのか DPIが問われるほど、大きな野望を持つ起業家が突き抜けやすくなる可能性 IPOとM&Aの平均像が乖離し、最初にプレイを選ばされる感覚 現実を見すぎて小さくまとまるなら、そもそも資金調達は必要なのか エコシステムの課題感は、量から質へ進化してきた M&Aの「量」と言われているものは、実は「大きさ」の話ではないか ▼ 参考文献 国内スタートアップ資金調達動向『Japan Startup Finance 2026上半期』レポート https://jp.ub-speeda.com/document/260730wp/ スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ 総額増の裏で深まる選別――2026年上半期スタートアップ資金調達動向 https://initial.inc/articles/japan-startup-finance-2026h1 ▼ Selected Startup Pitch 2026 Fall 投資家向け参加登録URL https://luma.com/73mqvg8w 登壇希望スタートアップ向けURL https://forms.gle/FSDJz68CHNJRyqQC7 ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • August 30 · 1 hr 16 min

    【期間限定】2026年上半期スタートアップ資金調達動向

    シリーズAまでは順調に調達できた。事業も伸びている。それなのに、シリーズB、Cのお金がどうにも続かない。投資家は渋り、起業家は「M&Aの道も残しておかないと」と考え始める。いま日本のスタートアップの現場で静かに広がっているのは、こうした「行き止まり」の感覚ではないでしょうか。 今回は、スピーダ解説セミナー『Japan Startup Finance 2026年上半期』を期間限定で配信します。 ▼ 今回のトピック 2026年上半期の調達額は前年同期比+12%。ただし310億円の超大型案件を除けば+2% 規模別に見ると「20~50億円」だけがマイナス─シリーズCの弱さは観測ラグでは説明できない 米国の上半期投資額60兆円、85%がAI。日本はモデル開発ではなくディープテックへ 2014年(スマホ・ゲーム)→2018年(フィンテック)→2021年(海外×SaaS)→2025年(研究開発型)。大型調達の顔ぶれはどう変わったか トップ20の金額シェアは49.5%から21%へ。日本は米国型の一極集中をしていない 大学発スタートアップの台頭で、東京8割集中に変化の兆し 事業会社の共同投資が急増(13%→67%)。ディープテックと製造業の「シナジー」が接続を生む 独立系VCへのLP出資は絞られている─金融機関・機関投資家・事業会社それぞれの事情 シリーズA/Bは大型化したのに、C/D以降は大型化していない。B→C/Dへ2年で進む比率も低下 IPOに200~300億円、M&Aの買い手は50~100億円まで。「100億~300億円の空白地帯」が生まれた理由 米国で広がる「ココナッツラウンド」と、日本でも始まった10億円超のシード調達 大型調達220社のその後:IPO 51社、M&A 38社、EXITまで約8年 スマートラウンドの証券子会社認可とセカンダリーは「空白地帯」の処方箋になるか 悲観論が共有されている今こそ「一番おいしいタイミング」 ▼ 参考文献 8/24【解説セミナー】2026年上半期 Japan Startup Finance- スタートアップ資金調達動向 - https://jp.ub-speeda.com/seminar/20260824_cfcd/ スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • August 19 · 28 min

    スタートアップの詐欺はどう設計されるのか

    不正とは、嘘をつくことではない。見せかけの外観を構築し、演じ、そして守り抜く──その一連の組織的な作業のことである。シリコンバレーで証券詐欺として訴追された企業の裁判記録を読み込んだ研究者たちは、そう定義しています。 今回は、インペリアル・カレッジ・ロンドンとエムリヨン経営大学院の研究者による論文「Criminal Deception in Silicon Valley」を題材にしています。2000年から2023年にかけて訴追された12社と、それに関連する27件の裁判記録を横断比較した質的研究です。中心にあるのは「ファサーディング」という概念。投資家の期待と実際の実績のあいだにどれだけギャップがあるかによって、作り込みの深さが三段階に分かれていく──その構造が、驚くほど具体的に整理されています。後半では、投資家は本当に被害者なのかという論文の問いかけを受けて、実務のなかで危うさの兆候はどこに出るのか、そしてどこまでなら線が引けるのかを話しています。 ▼ 今回のトピック ・2000年から2023年にシリコンバレーで証券詐欺として訴追された12社・27件の裁判記録を読み込んだ質的研究 ・12社の調達総額は18億ドル、確定した損害は6億8,760万ドル、創業者・経営陣に言い渡された実刑は合計73年 ・中心概念「ファサーディング」──ファサード(建物の見せかけの正面)を構築し、演じ、守り抜く組織活動としての不正 ・従来の研究は「どんな物語を語ったか」を見てきた。この研究が着目するのは「物語を裏付ける証拠を組織的に作り出す作業」の比重 ・訴追された創業者たちは、ビジョンを大きく語ることの延長線上にはいない。誇張ではなく捏造だ、という明確な線引き ・第1段階(シード期・ギャップ小):作り込みは言葉だけ。証拠を出せない代わりに、証拠を求めない相手を選んでいる ・第2段階(実証を求められる段階・ギャップ拡大):捏造されるのは未来ではなく過去の実績。単発では破綻するため、証拠は必ずセットで組み立てられる ・第2段階の守り方は、情報の集中と統制。数字を創業者が抱え込み、CFOの採用要求を拒み、社員同士が財務を語ることを制限する ・第3段階(スケール期・ギャップ極大):デモで体験そのものを偽装する、監査報告書やリファレンスチェックといった検証プロセスを乗っ取る、規制当局の指摘を言い換える ・第3段階の守り方は、秘密主義の制度化。スタートアップらしい社内呼称を与えることで、不正が通常業務のように扱われていく ・投資家は被害者なのか──期待値を設定しているのも、ガバナンスを手放しているのも投資家側だ、という論文の指摘 ・「導入済み30社」の実態が3社だった、他社からの評価額をちらつかせる──不誠実と詐欺のあいだにある広い領域 ・危うさの兆候:足元のトラクションや資金繰りの話を極端に嫌がる。突き放す型と持ち上げる型、どちらも共通するのは「足元を語りたがらない」こと ・ビジョンを語る力と紙一重であること。もし創業期の名だたる起業家がいま目の前に現れたら、投資家の目にはどう映るか ・リスクをゼロにするアプローチは機能しない。それでも引ける線──リード投資家と責任の所在が見えないラウンドには入らない ▼ 参考情報 8/24【解説セミナー】2026年上半期 Japan Startup Finance- スタートアップ資金調達動向 - https://jp.ub-speeda.com/seminar/20260824_cfcd/ スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ Tim Weiss, Nevena Radoynovska「Criminal Deception in Silicon Valley」Organization Science(2026年6月29日オンライン公開、DOI: 10.1287/orsc.2024.19981) https://pubsonline.informs.org/doi/epdf/10.1287/orsc.2024.19981 The Mars Volta https://open.spotify.com/intl-ja/track/36AY05TRGH2CXGYiKjCZ8B?si=922b29f27e724f13 ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • August 17 · 28 min

    VCが投資すると不正が増えるのか?——654件調査の答え

    VCから出資を受けたスタートアップは、そうでない企業に比べて、上場直後に不正で訴えられる確率が2倍以上高い。しかもその差は、この10年で際立って大きくなっている。そして不正を最もよく予測するのは、創業者がどんな人物かではなく、その会社のガバナンスがどう設計されているかでした。 今回は、トロント大学ロットマンスクールの研究チームがまとめた論文「Venture Fraud」を題材にしています。米国のVC出資先で起きた654件の不正案件を集めた、初の網羅的なデータセットです。何が不正を予測するのか。創業者が握るボード、複雑になりすぎたキャップテーブル、そして資金調達市場の過熱。さらに、不正が発覚した創業者はその後どうなったのか──ここで出てくる結論は、かなり直感に反します。後半では、「不正」という一語では括りきれない濃淡の問題、そして日本で進むVC向け指針の改訂をめぐって、規律をどこに設計すべきかという議論をしています。 ▼ 今回のトピック ・米国のVC出資先で起きた654件の不正案件を集めた、初の網羅的データセット ・累計1,000万ドル以上を調達した企業のうち、不正への関与が判明したのは1.75%。およそ57社に1社 ・ある年に不正を実行中の企業の割合は、2003年の0.10%から2021年の0.63%へ。同じ期間、上場企業とPE出資先では低下している ・IPO後2年以内の証券集団訴訟で比べると、VC出資先はおよそ10社に1社、非VC出資先は20社に1社 ・創業者支配のボードは、VC支配・折半のボードに比べて不正の確率が2倍 ・投資家の持分(普通株換算)が10%高いと、不正の確率は平均比で19.3%下がる ・相関か因果か──「VCが入るから不正が起きる」のか、「不正を起こしうる人がVCの資金を狙って来る」のか ・持分では測れない影響力。組織内のカリスマ性とパワーバランスという論点 ・市場が過熱すると、投資家はバリュエーションだけでなくガバナンス上の権利を差し出して枠を取りに行く──「内生的な創業者の塹壕化」 ・市場全体のバリュエーション倍率は、不正率に2〜3年先行して動いている ・不正が発覚した創業者は、その後も新しい会社を立ち上げ、VCから資金を集めている。6年間の起業数は対照群とほぼ差がない ・大きく報道された案件ほど、その後の起業がむしろ多いという逆説 ・元の投資家からの再出資は28%、対照群では41%。静かに降りる投資家と、踏み込む新しい投資家 ・セラノス、WeWork、そしてライブドア──「不正」という一語では括れない濃淡と、量刑の不均衡 ・投資家が口を出すことと、「起業家フレンドリー」であることのあいだの駆け引き ・VC向け指針の改訂と外部チェックの導入──プロセスを重くすると、真面目にやる側が不利にならないか ・57社のうち56社はまともにやっている。規律とインセンティブを、どこに設計すべきか ▼ 参考情報 8/24【解説セミナー】2026年上半期 Japan Startup Finance- スタートアップ資金調達動向 - https://jp.ub-speeda.com/seminar/20260824_cfcd/ スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ Alexander Dyck, Freda Fang, Camille Hebert, Ting Xu「Venture Fraud」NBER Working Paper No. 34868(2026年2月公表/同年6月改訂、査読前のワーキングペーパー) https://www.nber.org/papers/w34868 ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • August 11 · 30 min

    日本のスタートアップ調達12%増、SakanaAIを除けば2%

    日本のスタートアップの資金調達総額は、2026年上半期に3779億円。前年の同じ時期に集計した数字と比べて12%増えました。ところが、この「増加」を市場の回復と読むと、おそらく判断を誤ります。増えた391億円のほとんどは、ごく少数の大型案件が生んだものだからです。 今回は、スピーダが公開した速報記事「総額増の裏で深まる選別」を叩き台に、日本の資金調達動向を朝倉と森が読み解いていきます。50億円以上の調達に資金が集中する構図、縮小したシリーズC、ディープテックと産業特化型AIが並ぶ上位20社の顔ぶれ、ファンド組成とEXITの状況。さらに、事業再編を経た企業の調達をどう数えるのか、子会社の売却が「資金調達」として現れてしまうのはなぜか──集計の現場でしか見えない「スタートアップの定義」という難問にも踏み込んでいます。前回までのアメリカ・欧州編と合わせて聴くと、日本の位置がより立体的に見えてくるはずです。 ▼ 今回のトピック ・総額3779億円、前年同時期の集計比で12%増──ただし観測ラグを踏まえて読む必要がある ・50億円以上を調達した企業は4社から9社へ倍増。増加額435億円が全体の増加額391億円を上回る ・最大の調達案件を除くと、市場全体の伸びはわずか2%にとどまる ・「調達社数が減っている」という直感は正しいか。過去10年の推移と、集計時点をそろえて見ることの重要性 ・シリーズCへの資金は24%減。設立10年未満は9%減にとどまる一方、10年以上では73%減 ・調達額上位20社の顔ぶれ──AI基盤モデル、自動運転、核融合、宇宙、ヒューマノイド、そしてウイスキー ・SaaSはどこへ行ったのか──ビジネスモデルとしてのSaaSと、自社をどう名乗るかという自己認識の話 ・日本のAI投資は基盤モデル開発ではなく産業実装へ。アメリカとは異なる経路をたどっている ・大型調達を支えた国内独立系VCと、事業法人による直接投資 ・新設ファンドは前年並みの79本。金額の判明していない案件が多く、実態は数字より読みにくい ・EXITはM&A件数が増加する一方、スタートアップのIPOは14件で前年同期を下回る ▼ 参考文献 8/24【解説セミナー】2026年上半期 Japan Startup Finance- スタートアップ資金調達動向 - https://jp.ub-speeda.com/seminar/20260824_cfcd/ スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ 総額増の裏で深まる選別――2026年上半期スタートアップ資金調達動向 https://initial.inc/articles/japan-startup-finance-2026h1 夢(boy) https://open.spotify.com/intl-ja/track/5gIRJeV5Du8T0TTyw2lLb8?si=5e7615367b2d493e ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • July 30 · 15 min

    平均年齢57歳のSNSが伸びている──「孤独」という巨大市場

    Facebook、Instagram、Xなど巨大サービスが存在するSNS市場。それでもベンチャーキャピタルは、いまだに「次のソーシャル」を探し続けています。 いま新しいサービスで目立つのが、「IRL(In Real Life)」、つまりオンライン上でフォロワーを増やすのではなく、現実世界で人と会うことを目的にしたサービスです。 今回は、Business Insiderが紹介したソーシャルネットワーキング・デーティング領域のスタートアップを題材に、イベントを通じて人をつなぐサービス、40歳以上を中心に友人づくりを支援するMeet5、スワイプや長いやり取りを減らして実際のデートを促すサービスなどを紹介します。 なぜ、これだけSNSが普及した時代に、あらためて「人と会う」サービスが増えているのか。孤独という普遍的な需要から、既存SNSへの疲れ、デーティングアプリの再設計、そして次の巨大SNSが生まれる可能性まで話しています。 ▼ 今回のトピック ・いまVCが再び注目するソーシャルネットワーキング市場 ・「IRL(In Real Life)ソーシャル」とは何か ・イベント管理から「人を実際に会わせるSNS」へ進化するサービス ・プロフィールを並べるだけでは人は会わない──グループイベント型への転換 ・平均年齢57歳、40歳以上を中心に広がるMeet5 ・子どもの独立、引っ越し、退職などで生まれる「新しい人間関係」の需要 ・スワイプとメッセージ疲れから始まるデーティングアプリの再設計 ・実際にデートへ誘わなければマッチしない、新しいサービス設計 ・ソーシャルサービスの根底にある「孤独」と「所属したい」という欲求 ・Facebook、GREE、mixiが生まれた時代から考える「タイミング」の重要性 ▼ 参考情報 スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ Read the pitch decks of 18 startups looking to disrupt dating apps and social networking that have raised millions https://www.businessinsider.com/dating-app-social-network-startup-read-pitch-decks-used-2024-10 【2万人調査】 eスポーツは「見る」だけで終わらない。「応援」の有無で支出額に23倍の差 https://note.com/cellorb/n/n21088fc73a16 ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • July 28 · 40 min

    4社が欧州のVC投資の25%を飲み込んだ2026Q2

    2026年4〜6月の欧州ベンチャー投資額は約240億ドル。過去4年間で最大の四半期となりました。一方で、投資件数そのものが大きく増えたわけではなく、10億ドル以上を調達した4社だけで投資額の約4分の1を占めています。 今回は、CrunchbaseとPitchBookのデータをもとに、欧州ベンチャー市場の現在地を整理します。人工知能への投資集中が進む一方、創薬、ロボティクス、グリーンスチールなど、人工知能を既存産業と組み合わせた大型案件が目立つ欧州。さらに、大型ラウンドを支える米国投資家、ベンチャーデット、事業会社との共同開発、IPOよりM&Aに依存する出口環境まで見ていきます。 後半では、欧州と日本を比較しながら、「そもそも日本にはグローバル基準でいうレイターステージが存在するのか」という問いにも踏み込みます。 ▼ 今回のトピック ・2026年4〜6月の欧州VC投資は過去4年間で最大規模に ・4社で欧州全体の投資額の約4分の1を占める大型案件への集中 ・英国だけで欧州投資額の約43%を占める構造 ・欧州でも進む人工知能への投資集中と、米国との違い ・欧州の大型ラウンドを支える米国投資家──件数では約2割、金額では約7割 ・低水準から回復しつつある欧州VCファンドの資金調達 ・新興運用会社への資金配分が2020年以来初めて過半に ・VCファンドの資金調達額を上回るベンチャーデットの存在感 ・IPOよりM&Aが現実的な出口となっている欧州市場 ・Isomorphic Labs、Neura Robotics、Stegraに見る事業会社との深い連携 ・「AIツール」ではなく、人工知能を使って産業そのものを作る企業 ・米国ほど極端ではなく、日本ほど平坦でもない欧州の資金集中 ・グローバル基準で考える「レイターステージ」とは何か ・日本には本当にレイターステージ企業が存在するのか ▼ 参考文献 スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ Europe Posted Its Strongest Venture Funding Quarter In 4 Years As UK Gains, M&A Holds Up https://news.crunchbase.com/venture/data-funding-ai-ma-up-europe-q2-2026/ PitchBook European Venture Report https://pitchbook.com/news/reports/q2-2026-european-venture-report ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • July 22 · 23 min

    なぜVCは偉そうなのか——構造から考える

    IVSのような大型カンファレンスが終わるたび、SNSには決まって同じ感想が流れます。「VCが偉そうだった」。ピッチ中に居眠りされた、返事がいつまでも来ない、独占交渉権を握られたまま条件を切り下げられた——。起業家の側に立てば、思い当たる場面がある方も少なくないはずです。 今回は、この「偉そうに見える」現象を個人の性格ではなく構造の問題として捉え、①資本を選別する側である、②大多数を断る「不採択装置」である、③経験を積むほど既視感を持ちがちになる、④判断を保留するほど得をする、⑤他人のお金を扱う仕事である——という5つの要因から読み解き、批判への反論とVC自身への自戒までを話しています。 ▼ 今回のトピック ・アメリカの起業家たちが投稿した「VCホラーストーリー」 ・IVS恒例「VCが偉そうだった」というポストはなぜ生まれるのか ・イベントは傲慢さが「増幅」されるセットアップである ・構造①: 資本を配分する「選ぶ側」——就活面接との相似と、需給で逆転する力関係 ・構造②: 100社に1社。「不採択装置」としてのVCと期待値の逓減 ・構造③: 自動車学校の教官化——初めての資金調達に説教しがちになる理由 ・構造④: 判断を先延ばしにするほど得をするインセンティブ ・独占交渉権の期間中に条件を切り下げられた実例(エンジェル投資家として目撃) ・構造⑤: 「広告代理店・官僚とVCは同じ」という批判 ・独立系VCのGPは、半分は「お金を調達する側」でもある ・「理不尽なVCはLPに直訴すればいい」は本当に有効か ・VCの職業倫理は、断った99%への接し方に現れる ▼ 参考情報・キーワード ・【激論】VC調達は悪手?田端信太郎と現役VC朝倉さんの意見をDMM亀山会長と聞いてみた https://youtu.be/ajin1P9R4-8?si=DcbpRzYVgAaUe8jW ・ピッチ中に爆睡するVC、それでも届くタームシート―米起業家たちの実名“VCあるある” https://open.spotify.com/episode/52a0q6VVs9cPGNGCUhmjYd?si=YqdItzreR1eTX6KHjUKRdw ・キーワード: 不採択装置 / 独占交渉権(エクスクルーシビティ) / LP(有限責任組合員) --- ▶ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 感想は X でハッシュタグ「#令スタ」へ。 💬 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 📮 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • July 20 · 28 min

    22兆円調達の半分はAnthropic──2026Q2の米スタートアップ

    2026年第2四半期、北米のベンチャー投資額は1,372億ドル、日本円で約22兆円に達しました。四半期としては史上2番目の規模です。 しかし、この数字をそのまま市場全体の回復と捉えることはできません。Anthropicによる650億ドルの調達が四半期全体の半分近くを占め、アーリーステージでも、フィジカル人工知能を開発するPrometheusの大型調達が金額を大きく押し上げています。一方で、投資件数やシードステージの調達額は低迷しています。 今回は、Crunchbase NewsとPitchBook-NVCA Venture Monitorのデータをもとに、なぜ資金が一部の巨大企業と実績あるベンチャーキャピタルに集中しているのか、SpaceXをはじめとする大型上場・買収は出口市場の回復を意味するのか、そして次の巨大企業を生み出す資本の連鎖がどのように形成されているのかを考えます。 ▼ 今回のトピック ・2026年第2四半期の北米ベンチャー投資額は約1,372億ドル ・650億ドルを調達したAnthropicが市場全体の半分近くを占める構造 ・レイターステージに投資額の約4分の3が集中 ・アーリーステージを押し上げたPrometheusの120億ドル調達 ・シード投資額は前年同期比27%減、投資件数も低調 ・VCの資金調達でも進む大型ファンドへの集中 ・Andreessen Horowitz、Thrive Capital、Founders Fundの3社で上半期調達額の約半分 ・初号ファンドと新興ベンチャーキャピタルを取り巻く厳しい環境 ・SpaceXが押し上げた記録的な出口総額 ・上場を先送りする企業と、セカンダリー取引の役割 ・次の巨大調達企業は誰か──資金集中は日本や欧州にも波及するのか ▼ 参考文献 スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ North American Startup Funding Shattered Records In First Half Of 2026, Driven By AI https://news.crunchbase.com/venture/na-startup-funding-ma-shattered-records-ai-q2-2026/ PitchBook-NVCA Venture Monitor https://nvca.org/pitchbook-nvca-venture-monitor/ ▼ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 💬 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 📮 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • July 15 · 54 min

    その赤字は「掘っていい赤字」か「致命的な赤字」か|ゲスト:村上茂久氏

    SNSでは定期的にスタートアップについて「債務超過でやばい」「赤字続きでもうすぐ潰れる」といったポストが流れます。しかし、赤字でも債務超過でも会社は倒産しません。倒産するのはキャッシュが尽きたとき。そして倒産は、必ずしも「終わり」ですらないのです。 今回は、新生銀行で不良債権投資の現場を見てきた株式会社ファインディールズ代表・村上茂久さんをゲストに迎え、新著『最高の教訓 倒産』を軸として、倒産にまつわる誤解、初めての起業家が陥る資金繰りの罠、WeWorkと出前館の事例から読み解く「掘っていい赤字と致命的な赤字」の分水嶺、そしてベンチャーデット活用の実務までお話しします。 ▼ 今回のトピック 会社はいつ倒産するのか——8割が間違える三択クイズ 倒産=消滅ではない:レナウン、オンキヨー、トイザらスの「その後」 長銀の破綻が日本の人材流動化を生んだという逆説 初めての起業家は資金繰り管理が「絶望的に下手」 見落としがちな税金・社会保険料と、入金・支出タイミングの管理 グロスかネットか:メルカリ・BASE・出前館に見る売上の錯覚 WeWork原価率90%超 vs Airbnb19%——ビジネスモデルの分かれ道 掘っていい赤字の条件①:粗利と損益分岐点 掘っていい赤字の条件②:PMF前か後か、価値検証と成長検証の切り分け 「シリーズA」の名を借りた実態シード投資の増加 VCと銀行では見ている世界が違う:未知の価値と既知の価値 タイミーが数百億円の融資を引き出せた理由 エクイティの資本コストは「見えないだけで高い」 ▼ 参考文献・キーワード 『最高の教訓 倒産』(村上茂久) https://amzn.to/3RdN7pD 『決算分析の地図』(村上茂久) https://amzn.to/4b9EqUn 『ファイナンス思考』(朝倉祐介) https://amzn.to/3QPttQT 『論語と算盤と私』(朝倉祐介) https://amzn.to/3SXROoa ▶ 番組のフォローをお願いします。最新回を見逃しません。 💬 リスナーコミュニティ(LINEオープンチャット): https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA 📮 話してほしいテーマの募集: https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8 ※本番組の切り抜き・文字起こし・引用は、出典を明記のうえご自由にどうぞ。

  • July 12 · 21 min

    スタートアップの本当の競合は、同業他社ではない

    競争が激しい市場で、他社と同じ売り方をしている会社は、たとえ良い製品を持っていても、資本力のある競合に必ず負ける——そう断言する投資家がいます。そしてもう一つ、起業家自身も気づいていない「本当の競合」が存在します。それは同じ業界のライバル企業ではなく、実は自分と同じ投資家からお金を受けている、別のポートフォリオ企業だというのです。 今回は、TechCrunchのポッドキャスト「Build Mode」の総集編エピソード「Think like a VC」の続編として、2つの名場面を紹介しています。GTMfundのポール・アーヴィングが語る、投資家が見る「危険信号」——差別化されない市場参入戦略と、短期トライアル契約を実績のように見せることの危うさ。そして、TaskRabbit創業者で現在はPrecedent VCを率いるリア・ソリバンが、投資家になって初めて気づいたという「本当の競合」の正体について語ります。朝倉と森も、実際の事例を交えながら、差別化の持続可能性や資金調達の本質について議論します。 ▼ 今回のトピック ・投資家が見ている危険信号その1:差別化されない市場参入戦略 ・資金力のある競合と同じ売り方をすることの怖さ ・創業者自身、あるいはチームだけが知る「価値の筋」 ・危険信号その2:短期トライアル契約を実績のように見せること ・差別化は、時間とともに陳腐化していく ・本当の競合は、同じ投資家のポートフォリオの中にいる ・資金は伸びている会社にしか流れないという原則 ・資金調達は、既存株主内での「奪い合い」でもある ▼ 参考情報 スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ 「Best of Build Mode: Think like a VC」 https://www.youtube.com/watch?v=7uEjRr2BC9M オープンチャット「This is令和スタートアップOC」 https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA? 令スタでは取り上げて欲しいテーマやご質問を募集しています。↓のフォームから是非ご記入ください(匿名です) https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8

  • July 8 · 29 min

    投資家の3タイプ——良いVC・無害なVC・邪魔なVC

    「うちはハンズオンでバリューアップします」——投資家からそう言われて、心強く感じたことはないでしょうか。しかし、資金を受け取った瞬間から経営に細かく口を出してくる投資家と、出資後は基本的に何もしない投資家、そして本当の意味で会社の立ち上がりを支えてくれる投資家。この三者は、外からはなかなか見分けがつきません。 今回は、TechCrunchのポッドキャスト「Build Mode」の総集編エピソード「Think like a VC」から、2つの名場面を紹介しています。General Catalystのユーリ・サガロフが語る「投資家の3タイプ」と、出資前にたった一つの質問で見分ける方法。そして、XYZ Venture Capitalのロス・フビーニとGraham & Walkerのレスリー・ファインザイグが語る「VCの価値とは何か」という問いに対して、朝倉と森が自分たちの実感を交えながら、"バリューアップ""ハンズオン"という言葉の空虚さについて本音で語ります。 ▼ 今回のトピック ・投資家の3タイプ:「良い人」「無害な人」「邪魔な人」 ・出資前に投資家を見極める、たった一つの質問 ・「過干渉な投資家」への強い違和感 ・ロス・フビーニが語るVCの価値:次のラウンドを成立させること ・レスリー・ファインザイグが語るVCの価値:創業者と本音で話せること ・「自称バリューアップ」「自称ハンズオン」という矛盾 ・資金調達を逆算して支援するという発想 ・投資家の差別化は本当に可能か ▼ 参考文献 ムーミン 「@ the Dancehall」 https://open.spotify.com/intl-ja/track/6TjRPRLoppjJpOVnVvn3DQ?si=2bc5b538d6e242da スピーダスタートアップ情報リサーチ https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/ 「Best of Build Mode: Think like a VC」 https://www.youtube.com/watch?v=7uEjRr2BC9M オープンチャット「This is令和スタートアップOC」 https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA? 令スタでは取り上げて欲しいテーマやご質問を募集しています。↓のフォームから是非ご記入ください(匿名です) https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8

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