
#09 善悪の二元論の見直しから広げるアウトサイダー思考:絶対矛盾的自己同一、2010年代とミレニアル世代の価値観、ナラティブの分断について思考する
正義と悪、右と左を切り分ける二元論がなぜ分極化や分断を生むのかを、哲学者・西田幾多郎の「絶対矛盾的自己同一」という考え方を手がかりに議論します。2010年代にミレニアル世代が牽引したLGBTQやサステナビリティといった運動が2020年以降に直面した停滞、そして「矛盾しながら一つである」という言葉を起点に、乗れる大きなナラティブが見えにくくなった状況を乗り越えるヒントとは。AIとの対話が広がる時代に、人間同士の対話にどのような役割が残るのかについても思考を広げます。 【目次】 番組「アウトサイダー思考」第09回の概要紹介:西田幾多郎の「絶対矛盾的自己同一」:正義と悪、右と左を切り分ける二元論への違和感/二元論批判:デカルト的な二元論がイエスマンとアンチの対立、分極化を生む構造/2010年代の総括:LGBTQやサステナビリティを牽引したミレニアル世代が2020年以降に直面した停滞/「中道」という言葉を考える:出家や移住など、揺れ戻しの先にある態度の模索/ナラティブの分断:物語が失われたのではなく、乗れる大きな物語が見えにくくなった状況/AIとの対話がもたらす変化:不確実性を減らすAIとの対話と、異質な他者との対話の役割分化/アウトサイダー思考の再定義:カウンターカルチャーとしての「反」ではないという立場 【本エピソードに登場するキーワード・書籍】 ・西田幾多郎『善の研究』——哲学者。「絶対矛盾的自己同一」という概念を提唱 【出演者】 久志 尚太郎(くし しょうたろう) NEW STANDARD株式会社 代表取締役 「この世界は、もっと広いはずだ」をパーパスに、創作・研究・経営を横断しながら活動。16歳で米国の高校を飛び級で卒業後、外資系IT企業を経て社会起業家に転身。2014年、TABI LABO(現NEW STANDARD)を創業。 デザイン思考、意味のイノベーション、感性設計学を基盤に、生活者インサイトを起点としたコンテンツ、プロダクト、広告、事業、コーポレートアイデンティティの開発を手がける。近年は東京大学大学院工学系研究科・柳澤秀吉研究室にて、「意味中心設計」の研究・教育活動に従事し、意味的価値の創造と評価の方法を、実践と研究の両面から探究している。2026年4月より同大学院非常勤講師。経営学修士(MBA)。 岡田弘太郎 一般社団法人デサイロ代表理事 1994年東京生まれ。慶應義塾大学でサービスデザインを専攻後、『WIRED』日本版エディターを経て、2022年に人文・社会科学分野の研究者を中心としたアカデミックインキュベーター/シンクタンクである一般社団法人デサイロを設立。知のネットワーク/エコシステム創出を通じて、激変する2020年代に求められる新たなる社会制度や、企業のイノベーション創出を支援する。一般社団法人B-Side Incubator代表理事やクリエイティブ集団「PARTY」パートナーなどを兼任。「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」選出。 ※プロフィールはエピソード公開時点のものです 【提供】 NEW STANDARD株式会社 https://new-standard.co.jp/ 一般社団法人デサイロ(De-Silo) https://de-silo.xyz/
