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Product/AI Talks · June 4 · 45 min

SierraとLayerXが語る日米AI最前線―エンタープライズをどう攻略すべきか

今回は5/19に開催した「AI-Native Leaders」のセッションをお届けします。 ソフトウェアを「売る」時代から、AIが業務そのものを担い、成果を届ける時代へ。 その最前線では、いま何が起きているのか。そして同じAIエージェントでも、日本と米国では戦い方がどう違うのか。 米国でCX領域のAIエージェント構築プラットフォームを展開するSierraは、ローンチからわずか2年でARRが急拡大し、規模が大きくなるほど成長率がむしろ加速するという、SaaS時代には考えられなかった業績推移を見せています。 その背景にあるのが、エンタープライズのAI予算が一気に集まっているという構造変化、そして成果が出た分だけ課金するアウトカムベースの価値設計です。 ただし、成果に課金できるのは、AIが業務を本当に「やりきる」からこそ。 導入して終わりではなく、顧客のシステムに食い込み、成果まで運びきる——その実行を担うのが、いま注目を集めるFDE(Forward Deployed Engineer)です。 このFDEをめぐって、セッションでは具体的な論点が次々と立ち上がりました。 「APIが無いから繋げない」という通説を覆し、レガシーなSoRにAPIを自ら作りに行くSierraの実装思想。 FDEは内製で抱えるべきか、それともコンサルとパートナーシップを組むべきかという分かれ道。 個別対応を「受託」で終わらせず、再利用できるプロダクトへと昇華させる組織設計。 そして、対人能力とAI実装力を兼ね備えたFDE人材を、日本でどうスケールさせていくのか。 LayerXの中村さんが投げかけた「組織AI」という問いも、この実行力と地続きです。 個人にAIツールを配るだけでは、コスト・セキュリティ・データのいずれもガバナンスが効かず、組織の記憶も育たない。 共通のナレッジレイヤーを持ち、コンテキストが常に最新に保たれる管理されたAIネイティブな業務システムこそが、企業に本当に効く——その実装のリアルを語っていただきました。 さらに話題は、AIネイティブな事業のつくり方そのものへ。 セルフサーブ型(モデル中心)とドメイン特化型とで異なる成長カーブとチャーンの構造、SI・コンサル産業に起きつつある変化、そして開発計画表ではなく「検証計画」へと変わりつつあるロードマップの捉え方まで踏み込みました。 日米それぞれでAIエージェントの最前線を走る当事者だからこそ語れる、エンタープライズ攻略の勘所と、AI時代のプロダクト戦略の射程を伺いました。 スピーカー ・LayerX 執行役員 AI Workforce事業 CEO 中村 龍矢さん ・Sierra Technologies Co-Head of Agent Development 森川 馨太さん ・Zen & Company 代表取締役 宮田 善孝さん モデレーター ・DeltaXファンド 代表パートナー 山崎 良平さん 日米の最前線が交わるからこそ見えてくる、AI時代の事業づくりの解像度。是非ご視聴ください! 【投影資料】 https://docs.google.com/presentation/d/1UhP-wkDrqT9FsFhB6s1VxH7WlAwy6qsF/edit?usp=sharing&ouid=110910169695572709636&rtpof=true&sd=true 【アジェンダ】 (1:32) スピーカー紹介とセッションの全体像 (3:05) Sierraの急成長の背景―アウトカムベース課金という設計思想 (9:42) エンタープライズのAI受容性は変わったか―「遅い日本」の通説を問い直す (11:56) LayerXが掲げる「組織AI」―「個人AI」の壁をどう超えるか (17:48) コンテキストの実装課題―Sierra流、既存SoRへの食い込み方 (20:28) アウトカムベース課金の本質と限界 (24:24) 高い成長率を実現するために狙うべき予算とは (26:42) FDEの2つの役割と「直販でないと難しい」理由 (32:19) FDEを「受託」にしない組織設計―LayerXとSierraの相違点 (35:22) セルフサーブ型 vs ドメイン特化型―成長カーブとチャーンの違い (37:57) LayerXはFDEモデルのスケーラビリティをどう実現するか (39:47) AI時代にロードマップは存在しない?―「開発計画」から「検証計画」へ 【ゲストプロフィール】中村 龍矢 / 株式会社LayerX 執行役員 Ai Workforce事業 CEO Gunosyにて機械学習・データ分析に従事した後、LayerXに創業より参画。R&D部門の立ち上げ、ブロックチェーン事業、プライバシーテック事業の責任者を経て、現在はAi Workforce事業CEOを務める。2020年度IPA未踏スーパークリエータ認定。2020年 電子情報通信学会 IA研究賞 最優秀賞 (共著)。「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」受賞。プライバシーテック協会理事。 森川 馨太 / Sierra Technologies Co-Head of Agent Development | 開発共同責任者(日本統括) トロント大学 経済・統計学部 卒業 ・マッキンゼー東京オフィスに新卒入社。入社から3年でマネジャーに就任(世代最速)。在籍中に金融業界におけるコールセンター改革案件も経験。担当業界は主に金融。ロンドンオフィス移籍後、シニアマネジャー就任。 ・24年にOPERAを國井と共同創業、代表取締役社長に就任。大企業向けAIコンタクトセンターソリューションを開発・提供、金融・通信・インフラ系業界で強固な顧客基盤を構築。 ・26年に米サンフランシスコ拠点のSierraにOPERAを売却。買収に伴い、OPERA全メンバーと共にSierraに参画。OperaがSierra Technologies Japanとなり、Sierra 開発共同責任者(日本統括)に就任。

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今回は5/19に開催した「AI-Native Leaders」のセッションをお届けします。


ソフトウェアを「売る」時代から、AIが業務そのものを担い、成果を届ける時代へ。

その最前線では、いま何が起きているのか。そして同じAIエージェントでも、日本と米国では戦い方がどう違うのか。


米国でCX領域のAIエージェント構築プラットフォームを展開するSierraは、ローンチからわずか2年でARRが急拡大し、規模が大きくなるほど成長率がむしろ加速するという、SaaS時代には考えられなかった業績推移を見せています。

その背景にあるのが、エンタープライズのAI予算が一気に集まっているという構造変化、そして成果が出た分だけ課金するアウトカムベースの価値設計です。


ただし、成果に課金できるのは、AIが業務を本当に「やりきる」からこそ。

導入して終わりではなく、顧客のシステムに食い込み、成果まで運びきる——その実行を担うのが、いま注目を集めるFDE(Forward Deployed Engineer)です。


このFDEをめぐって、セッションでは具体的な論点が次々と立ち上がりました。


「APIが無いから繋げない」という通説を覆し、レガシーなSoRにAPIを自ら作りに行くSierraの実装思想。

FDEは内製で抱えるべきか、それともコンサルとパートナーシップを組むべきかという分かれ道。

個別対応を「受託」で終わらせず、再利用できるプロダクトへと昇華させる組織設計。

そして、対人能力とAI実装力を兼ね備えたFDE人材を、日本でどうスケールさせていくのか。


LayerXの中村さんが投げかけた「組織AI」という問いも、この実行力と地続きです。

個人にAIツールを配るだけでは、コスト・セキュリティ・データのいずれもガバナンスが効かず、組織の記憶も育たない。

共通のナレッジレイヤーを持ち、コンテキストが常に最新に保たれる管理されたAIネイティブな業務システムこそが、企業に本当に効く——その実装のリアルを語っていただきました。


さらに話題は、AIネイティブな事業のつくり方そのものへ。

セルフサーブ型(モデル中心)とドメイン特化型とで異なる成長カーブとチャーンの構造、SI・コンサル産業に起きつつある変化、そして開発計画表ではなく「検証計画」へと変わりつつあるロードマップの捉え方まで踏み込みました。


日米それぞれでAIエージェントの最前線を走る当事者だからこそ語れる、エンタープライズ攻略の勘所と、AI時代のプロダクト戦略の射程を伺いました。


スピーカー

・LayerX 執行役員 AI Workforce事業 CEO 中村 龍矢さん

・Sierra Technologies Co-Head of Agent Development 森川 馨太さん

・Zen & Company 代表取締役 宮田 善孝さん


モデレーター

・DeltaXファンド 代表パートナー 山崎 良平さん


日米の最前線が交わるからこそ見えてくる、AI時代の事業づくりの解像度。是非ご視聴ください!


【投影資料】

https://docs.google.com/presentation/d/1UhP-wkDrqT9FsFhB6s1VxH7WlAwy6qsF/edit?usp=sharing&ouid=110910169695572709636&rtpof=true&sd=true


【アジェンダ】

  • (1:32) スピーカー紹介とセッションの全体像
  • (3:05) Sierraの急成長の背景―アウトカムベース課金という設計思想
  • (9:42) エンタープライズのAI受容性は変わったか―「遅い日本」の通説を問い直す
  • (11:56) LayerXが掲げる「組織AI」―「個人AI」の壁をどう超えるか
  • (17:48) コンテキストの実装課題―Sierra流、既存SoRへの食い込み方
  • (20:28) アウトカムベース課金の本質と限界
  • (24:24) 高い成長率を実現するために狙うべき予算とは
  • (26:42) FDEの2つの役割と「直販でないと難しい」理由
  • (32:19) FDEを「受託」にしない組織設計―LayerXとSierraの相違点
  • (35:22) セルフサーブ型 vs ドメイン特化型―成長カーブとチャーンの違い
  • (37:57) LayerXはFDEモデルのスケーラビリティをどう実現するか
  • (39:47) AI時代にロードマップは存在しない?―「開発計画」から「検証計画」へ


【ゲストプロフィール】中村 龍矢 / 株式会社LayerX 執行役員 Ai Workforce事業 CEO

Gunosyにて機械学習・データ分析に従事した後、LayerXに創業より参画。R&D部門の立ち上げ、ブロックチェーン事業、プライバシーテック事業の責任者を経て、現在はAi Workforce事業CEOを務める。2020年度IPA未踏スーパークリエータ認定。2020年 電子情報通信学会 IA研究賞 最優秀賞 (共著)。「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」受賞。プライバシーテック協会理事。


森川 馨太 / Sierra Technologies Co-Head of Agent Development | 開発共同責任者(日本統括)

トロント大学 経済・統計学部 卒業 ・マッキンゼー東京オフィスに新卒入社。入社から3年でマネジャーに就任(世代最速)。在籍中に金融業界におけるコールセンター改革案件も経験。担当業界は主に金融。ロンドンオフィス移籍後、シニアマネジャー就任。 ・24年にOPERAを國井と共同創業、代表取締役社長に就任。大企業向けAIコンタクトセンターソリューションを開発・提供、金融・通信・インフラ系業界で強固な顧客基盤を構築。 ・26年に米サンフランシスコ拠点のSierraにOPERAを売却。買収に伴い、OPERA全メンバーと共にSierraに参画。OperaがSierra Technologies Japanとなり、Sierra 開発共同責任者(日本統括)に就任。

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