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今回は、コホスト3名で5ヶ月ぶりに集まり、いま最前線で起こっている議論について率直に語り合いました。
なぜ「SaaS is Dead」という言葉が飛び交うようになったのか——議論は、その問いを解きほぐすところから始まります。
紐解いていくと見えてきたのは、ソフトウェアそのものが不要になったわけではなく、価値の宿る場所が問い直されているのだ、という見立てでした。
業界や規模を問わず、AIで実際に成果と収益を生む事業を築けているかどうかで、企業の見られ方は静かに分かれ始めている。
ServiceNowのようにAIを収益へ結びつけて再評価される企業がある一方、既存の事業構成から脱却しきれず評価が伸び悩む企業もある。
象徴的なのは、先日Salesforceが約36億ドルでの買収を発表したIntercom(現Fin)です。相当の売上規模を持ちながら、経営者の決断ひとつでプロダクトをAIネイティブに作り直し、成長を取り戻した——その軌跡から、私たちは何を学べるのか。
変化を起こせるかどうかは、組織の大きさではなく、ゼロベースで事業を組み直す経営陣の胆力にかかっている。「もし今、同じ事業をもう一度立ち上げるなら何をするか」——この問いに立ち返る意味は、いまの時代だからこそ増しているのかもしれません。
続く話題は、マネタイズの設計です。
プライシングは事業にとって最大のレバーであるはずなのに、これまで十分に考え抜かれてこなかったのではないか——そんな課題感から議論は出発します。
AIが人の業務を担い始めると、席数を前提とした価値の測り方は揺らいでいきます。利用量に応じた課金、成果に連動した課金——取りうる選択肢は広がりますが、顧客価値のどこに紐づけるかを見誤れば成り立ちません。成果課金は万能なのか、どんな順序で移行すべきか。事業の根幹をなすプライシングを、どう捉え直すかを掘り下げました。
そして、組織そのもののAIネイティブ化へ。
外部プロダクトを積極的に取り込む海外の大手スタートアップに対し、日本で根強い「うちは特殊だから」という発想。その前提こそが、AI時代にはむしろ足かせになりかねない。標準に合わせる部分と、個社ごとに作り込む部分の線引きが、これまで以上に問われています。
AI時代に勝ち残るソフトウェアは、何が違うのか。
事業モデル、マネタイズ、組織のAIネイティブ化——3つの視点から、最前線の解像度で語り合った回です。
【アジェンダ】
- (1:14) 配信8カ月、Product/AI Talksが辿った軌跡
- (2:26) ソフトウェアはいま、どう評価されているのか―優勝劣敗を分けるのはAI売上か
- (8:14) Fin(旧Intercom)復活劇の裏側―Walmart・Adobeにも通じる、勝ち続ける会社の共通点
- (17:17) 「考えてこなさすぎた」レバー―AI時代のプライシングをどう捉え直すか
- (21:07) 結局は「顧客価値」―AI時代、成果課金だけが正解なのか
- (24:36) 社内AI内製 vs 外部プロダクト活用―日本企業の「うちは特殊」を問い直す