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Artwork for 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
内科医たけおの『心身健康ラジオ』 · Tuesday · 8 min

《1677》追悼 EBMの草分け 名郷直樹先生

後悔したくなければ「医者のいいなり」はやめなさい https://www.nihonbungeisha.co.jp/book/b340832.html この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ #たけおがお答えします をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 ### 名郷直樹先生を偲んで(話者:内科医たけお) 本日は緊急の音声配信として、先日X(旧Twitter)などを中心に広く伝えられた名郷直樹先生のご逝去に寄せてお話しします。直接の面識はございませんでしたが、医師として大変お世話になり、多くの学びをいただいた先生の訃報に接し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。 名郷先生といえば、何よりも日本における「EBM(Evidence-Based Medicine:根拠に基づく医療)」の導入と普及を語る上で欠かせない存在です。1990年代からいち早くEBMを日本へ取り入れ、草分け・レジェンドとして第一線を走り続けてこられました。私たちの世代が学生や研修医の頃は、大学でも体系立ててEBMを教えられる教官やテキストがまだ極めて乏しい時代でした。そうしたなか、名郷先生の初期の代表的著作『EBM実践ワークショップ』を手に取り、「こういう考え方や実践の方法があるのか」と強い衝撃を受けたことをよく覚えています。当時学んだ多くの医師と同じく、私も名郷先生の著作からEBMの基礎を叩き込まれた一人です。先生のご尽力がなければ、日本におけるEBMの定着と発展はここまで進まなかったと感じています。 専門書にとどまらず、一般向けの書籍も数多く手がけられました。目を引くタイトルが並びますが、単にセンセーショナルに煽るだけのものとは全く異なり、EBMの真髄を極めた先生だからこそ書ける誠実で本質的な内容です。Kindle Unlimitedでも読める2015年刊行の『後悔したくなければ「医者の言いなり」はやめなさい』では、副題に「患者とともに考える 治療を『受ける』選択『受けない』選択」とある通り、現在重視されているSDM(シェアード・ディシジョン・メイキング=共有意思決定)の視点が10年以上前の時点で明確に示されています。「治療はしてもしなくてもいい」「薬が病気を治す、の嘘」など驚くような章立てでありながら、その実、患者と医師がどう向き合うべきかを説く堅固な内容です。 近年はYouTubeでの発信も定期的に行われており、直近の更新まで先生独特の語り口や人柄(いわゆる“名郷節”)が色濃く残されています。SNS上での多くの追悼の声を見ても、医療界に遺された影響の大きさを痛感します。改めて名郷先生のご功績に深く感謝し、哀悼の意を捧げます。

0:00-8:35

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後悔したくなければ「医者のいいなり」はやめなさい

https://www.nihonbungeisha.co.jp/book/b340832.html



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#スタエフ医療部


### 名郷直樹先生を偲んで(話者:内科医たけお)


本日は緊急の音声配信として、先日X(旧Twitter)などを中心に広く伝えられた名郷直樹先生のご逝去に寄せてお話しします。直接の面識はございませんでしたが、医師として大変お世話になり、多くの学びをいただいた先生の訃報に接し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。


名郷先生といえば、何よりも日本における「EBM(Evidence-Based Medicine:根拠に基づく医療)」の導入と普及を語る上で欠かせない存在です。1990年代からいち早くEBMを日本へ取り入れ、草分け・レジェンドとして第一線を走り続けてこられました。私たちの世代が学生や研修医の頃は、大学でも体系立ててEBMを教えられる教官やテキストがまだ極めて乏しい時代でした。そうしたなか、名郷先生の初期の代表的著作『EBM実践ワークショップ』を手に取り、「こういう考え方や実践の方法があるのか」と強い衝撃を受けたことをよく覚えています。当時学んだ多くの医師と同じく、私も名郷先生の著作からEBMの基礎を叩き込まれた一人です。先生のご尽力がなければ、日本におけるEBMの定着と発展はここまで進まなかったと感じています。


専門書にとどまらず、一般向けの書籍も数多く手がけられました。目を引くタイトルが並びますが、単にセンセーショナルに煽るだけのものとは全く異なり、EBMの真髄を極めた先生だからこそ書ける誠実で本質的な内容です。Kindle Unlimitedでも読める2015年刊行の『後悔したくなければ「医者の言いなり」はやめなさい』では、副題に「患者とともに考える 治療を『受ける』選択『受けない』選択」とある通り、現在重視されているSDM(シェアード・ディシジョン・メイキング=共有意思決定)の視点が10年以上前の時点で明確に示されています。「治療はしてもしなくてもいい」「薬が病気を治す、の嘘」など驚くような章立てでありながら、その実、患者と医師がどう向き合うべきかを説く堅固な内容です。


近年はYouTubeでの発信も定期的に行われており、直近の更新まで先生独特の語り口や人柄(いわゆる“名郷節”)が色濃く残されています。SNS上での多くの追悼の声を見ても、医療界に遺された影響の大きさを痛感します。改めて名郷先生のご功績に深く感謝し、哀悼の意を捧げます。