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滋賀県の信楽へ、お茶碗を買いに行きたくなりました。京都から草津、貴生川を経て、信楽高原鐵道で焼き物の町へ向かいます。信楽焼は鎌倉時代に始まった日本六古窯の一つで、古琵琶湖層の粘土を原料にしています。湖だった頃の記憶や、土と炎の力が器に込められているようで、心がひかれます。土の粒が見える薄緑色のお茶碗に白いご飯を盛ると、お米がきりっとして、湯気もいつもよりゆっくり立つ気がするんです。同じご飯でも、器が変わると味わい方まで変わるんですね。長い間、暮らしを支えてきた信楽焼の器でいただく一膳から、ありがたさや楽しさ、うれしさを、じんわり深く感じられるのではないかと思います。