
#251. 力が入らない「薬指」で芯のある音を響かせる打鍵のメカニズム
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化粧品を塗るとき、目元には薬指を使うように、という言葉に反応。皮膚が非常に繊細な目元に余計な圧をかけないよう、5本の指の中で一番力が入りにくい「薬指」が選ばれたということです。
実はこの「力が入らない」という薬指の特徴は、ピアノ演奏にとっても大きな課題ですよね。解剖学的にも最も独立しにくく、ハノンなどでいくら鍛えようとしても指の筋肉だけでは限界があります。
そこで重要になるのが、力任せに叩くのではない「強靭な打鍵を生み出す身体のメカニズム」です。プロコフィエフのような重厚なフォルテシモを支えているのは、実は指先の力ではなく、金づちの柄と頭のように衝撃を受け止める「第3関節(MP関節)」の90度の角度と、「手のひら(手掌部)」の筋肉なんです。
手のひらの骨組みでしっかりと「支える構造」を作ってあげれば、弱点になりやすい薬指であっても、腕の重みやエネルギーを無駄なく鍵盤へ伝えて芯のある音を響かせることができます。
指の力だけに頼るのをやめて、解剖学的な構造とメカニズムを味方につけながら、無理のない均一なコントロールを目指していきましょう。
エピソードをお聴きいただいたご感想や、ピアノ練習・身体の使い方に関するご質問などがあれば、ぜひお気軽に質問フォームへお寄せくださいね。
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小川遥15歳よりパリへ単身留学、複数の国際コンクール受賞に続き、パリ国立高等音楽院を最優秀の成績で卒業。
その後指導の楽しさとやりがいに目覚め、あらゆるレベルのピアノ学習者さん達のピアノ上達をサポートし、音楽を学習することで皆さんの人生を彩る助けをすることを使命に活動しています。
リシュテール - Richeterre - とは、豊か、肥沃という意味のRicheと、地球、土、という意味のTerreとを合わせた造語で、肥沃な土、または豊かな地球というふたつの意味があります。
私はこれからの人生で、世界中の何十輪何百輪という花を咲かせられる良い土のようになりたい。そんな願いが込められています。