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炭疽病ワクチンの成功で名声を高めていたパスツールでしたが、その絶頂期に思わぬ挫折が訪れます。エジプトでのコレラ調査は失敗に終わり、若き弟子を病そのもので失うという悲劇にも見舞われました。
そんなパスツールが次に挑むのは、これまでとはまったく違う難敵でした。炭疽菌のように顕微鏡で観察することさえできない、正体不明の病——狂犬病です。菌の姿すら見えないまま、パスツールたちはどうやってこの病に立ち向かったのでしょうか。
そして1885年、ある少年の存在が、この研究を一気に人類の歴史を変える出来事へと導きます。医師免許を持たないパスツールが下した、重い決断とある疑惑とは。
【今回のハイライト】
・顕微鏡でも見えない相手に、パスツールが編み出した意外な研究手法
・9歳の少年を救うため、パスツールが下した重い決断
・公表された成果の数字に隠された、意外な実態
・ロシアから駆けつけた19人の農民の運命
・栄光の陰で医学界を二分した、激しい論争 ・伝説と史実、ある門番の最期に隠された物語
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